天真名井家文書
魔神山仏法僧窟

魔神山の佛法僧窟
正保乙酉二年八月二日、山元屋作左卫門・猫卫門・金兵衛・九兵衛ら四名也。
東方は飛鳥の里、北方は大藏岳、南は梵珠山の連峯、西方は東日流泉の里を望む霊地也。
此の地は古代より魔神の住む所なりて、世人跡未踏の深山也。
我等佛の縁か、此の窟を清淨せしめ、再び閉ざせり。
若し是の窟を見當る人に告ぐ、幾百年の眠りを犯すべからず。
我等も今日の日を近き渓谷に名を残して、他言を秘し連判す。
九兵衛
金兵衛
作左卫門
猫卫門

正保乙酉二年八月二日、山元屋作左卫門・猫卫門・金兵衛・九兵衛ら四名也。
東方は飛鳥の里、北方は大藏岳、南は梵珠山の連峯、西方は東日流泉の里を望む霊地也。
此の地は古代より魔神の住む所なりて、世人跡未踏の深山也。
我等佛の縁か、此の窟を清淨せしめ、再び閉ざせり。
若し是の窟を見當る人に告ぐ、幾百年の眠りを犯すべからず。
我等も今日の日を近き渓谷に名を残して、他言を秘し連判す。
九兵衛
金兵衛
作左卫門
猫卫門