天真名井家文書
天真名井家文書とは、
その天真名井家文書のうち、縁故者である弘前市の竹田侑子氏が所蔵しているものを中心に、以下に掲載しています。
目次
- 安心立命之事
- いわゆる「一枚起請文」の原型かとも思われる文書。“念佛不信人”という表記が注目される。「源空の手形」らしき手印が押されているが、勿論これは源空筆の実物ではなく、明治頃に再写・模作されたものでしょう。他には「安心立命之證」「往生必得證」などあり。
- 覚往生記
- 金光上人の死去する直前の日記。金光とは法然の高弟の一人で、東北・津軽で念佛布教をした僧侶。
- 金光月影抄(断片集)
- 「金光月影抄」とは金光上人の伝記の類。古くは応永年間の頃に玄瑞という人によって書かれたものがある。その後、多くの人により再写された。ここに掲載したものも、それらの断片と見られるもの。末尾に「應永元年」の日付があるが、勿論これは念西筆の原本ではなく、明治の頃に再写されたものでしょう。
- 書遺之事
- 金光上人の遺言。明治頃に再写されたと見られるもの。
- 末法念佛独明抄(断片集)
- 「末法念佛独明抄」とは、金光上人の代表的な著書とされるもの。その断片らしい。
- 法然からの手紙
- 「取り急ぎ一筆啓上仕る」に始まる、法然からの書簡。朝庭からの弾圧を受けた法然が、金光を呼び返すために書いたもの。
- 魔神山仏法僧窟
- 詳細は不明だが、江戸初期の頃の出来事。文書類を洞窟に埋めたという話らしい。